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三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
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男女の駆け引き

今日は或る歳の若い友人の話を元に君等の大好きな男女の戯れ言の話をしてみようかと思う。 友人の名はKとしておこう。つい最近の事らしいがそのKの家に一人の女の子がふらっと遊びに来たそうだ。その子はKの知り合いの彼女であった。彼女が言うには彼氏とうまくいっておらず彼氏との仲は終わりにする決意を既に固めていた様だったらしい。夜も更けそろそろお開きにするつもりがその子の方から今日は泊まらせて欲しいとせがまれ二人は同じ布団に入る事になった。Kは知り合いの彼女だという事で迷った挙げ句、手を出さなかったらしいのだが後悔も入り混じっていた様である。 本人も今日はこんな俺の話をネタに日記を書いて下さいと言って来たのでそうさせて貰う事にした。 それにしてもとっても青臭くていい話だ。彼の純粋さが伺われるというものだ。 実は数十年前ではあるが俺も同じ様な経験をした事が有る。ただ俺の場合は当然やらせてくれるものと思い手を出そうとしたという点だけが大きく違うが。誰だって女の子の方から布団に入ってくればやらせてくれると思うじゃないか。しかし何とその子は手を出したら大きい声を出すとか言って徹底的に拒否してくるのだ。これはめちゃめちゃ美味そうな料理を目の前に出されて食おうとした瞬間に引っ込められた様なもんで蛇の生殺しってやつだ。それじゃあ相手がその気になるように口説きまくる作戦に変更したのだがこれも全く拒否だ。そして残された最後の手段は彼女が寝静まった頃合いをみて一気にのしかかるという掟破りの方法だがとうとう朝迄熟睡してくれずお陰でこっちは完徹状態の寸止め地獄を味合わされてしまった。全く持って女ってのは何を考えているのか解らんと思ったが若干の敗北感を感じたのは事実だ。 両者ともやらなかったという結果は同じだがプロセスには大きな違いがある。さて、皆はどちらの行為を支持するのか聞いてみたいものだ。Kのとった行動は或る意味とても男らしい。知り合いの彼女だという事で義理を優先した訳だ。だが俺のとった行動も男らしい。男の本能に忠実だったという意味でだが。 まあ結局いつの時代も男は女の手の平の上で弄ばれている様なものだというのが今日の話の顛末だったりするのだが男と女の間には常に駆け引きが存在する事を知っておこう。押したり引いたりの連続だ。 俺は、死ぬ迄この駆け引きを楽しみたいと思う。勿論君達もだ。
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